研究テーマ

 


発達のこと

 

思春期にはどんな変化が生じているのかを思考と自尊感情に注目し研究を進めています。具体的には小学4年生〜中学3年生を対象に、年に2回×6年間の縦断調査を行うことで、思春期に生じる自尊感情の変化のパターンおよびその上昇・低下を支える要因を明らかにすることを目的としています。この研究を通して、なぜ思春期にさまざまな問題行動を起こすが可能になるのか、この時期の基礎的な発達過程の理解を目指しています。

 


学校のこと

 

学校は子どもが生活の中でももっとも長い時間を過ごす場です。この学校という場が子どもの発達にどのような影響を与えているのか、またどのような変化が生じているのかを、授業、人間関係、生活といった視点から検討したいと思っています。具体的には、札幌市やその他の市町で調査を行い経時的な変化を検討したり、中学校と共同で授業が子どもの発達や生活に及ぼす影響を検討したりしています。

 


問題のこと

 

思春期に深刻化するいじめ、不登校、学級の荒れ、抑うつといった問題について検討しています。いじめに関しては深刻化要因の検討とそのアセスメント、不登校については不登校期間をより充実させるためには、という視点から研究を進めています。また学級の荒れについて、最近は道徳教育との関連づけ論じたりしています。

 


その他

 

上記以外にも以下のような研究を進めています。

「外国にルーツをもつ子どもの研究」

「遊ばずに遊べるようになる年齢の研究」

「心理学における〈実践性〉概念の歴史的研究」

「幸福感に関する日中比較研究」

「中学生における市民性の研究」